学生ビザの承認率が過去最低に!
留学生にとって厳しい状況
オーストラリアの学生ビザ承認率が過去最低基準に落ち込み、特にインド、ネパール、パキスタンからの留学生に深刻な影響を与えている。
2023年12月までの6ヶ月間、全体の承認率は80.9%で、2022年‐23年の86%、2021年‐22の91.5%(パンデミック直後)、2018-19年の89.9%(パンデミック前)から大幅に低下している。インドとネパールからのビザ承認率は特に低く、インドは74.2%から60.8%、ネパールは65.2%から47.8%に減少。これは2005-06年以来の最低水準となった。
ビザ承認率低下の要因
ビザ承認率低下の背景には、移民性が昨年8月から詐欺や非真正な申請に対する取締を強化していることが挙げられる。
Covid後の国境再開以来、学生ビザを詐欺的な文書や情報を使用して取得しようとするケースが増加しており、移民当局は厳格な審査を実施している。移民当局は詐欺の可能性がある申請を拒否しており、このような状況下で、ビザ申請者はより厳しい審査を受ける可能性が高くなり、承認率が低下の傾向にあるそう。
学生や教育機関への影響
政府の新戦略の一環として、学生はボーダーリスクが低い施設での教育を受ける場合、ビザの申請を優先的に処理されるようになった。これにより、教育機関のリスク評価が重要な要素となる。また、政府は今後の移民戦略が 「システムに信頼性を取り戻すこと」 だと述べた。
ビザ処理の優先度が低いリスクカテゴリーの大学プロバイダーにとっては、これが影響を与える可能性がある。学生がオーストラリアでの学業を求める際に、より厳しい審査を受ける可能性が高くなることによるビザ承認率の低下は、留学生にとって大きな不安材料となっている。
ビザ申請が難しくなり、審査時間も長くなることで、留学の計画が遅れたり、渡航が延期されたりする可能性がでてくるからだ。
またこれはオーストラリアの教育機関にとっても大きな打撃となる。留学生は大事な収入源であり、こうした学生の減少は、教育機関の経営を圧迫する結果となる。
国際学生の需要が高まる中、ビザ承認率の低下は、教育セクターや国際学生にとって不確実性をもたらし、様々な問題を引き起こす可能性がある。したがって、政府と教育機関との間で、ビザ申請プロセスと移民政策の調整に関する継続的な対話が重要とされている。
Why international student visa approval have dropped to record levels (SBS News)
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