3.30.2020

3/30/2020

メンタルヘルスケア、メディケア、家庭内暴力や食糧援助などの支援拡大に

Photo by Brett Sayles from Pexels

Covid-19への感染拡大防止措置の拡大に伴い、ロックダウンとか社会距離とか、大事なのはもちろんわかるけどやっぱり気が滅入るよねって話

メンタルは割と強いほうです、ミウラです。

心臓に毛が生えるどころか、寧ろフサフサかもしれない。

とはいえ、やはり大多数の人はそういうわけにはいかないよね。

世間は毎日テレビもラジオも新聞も新型コロナウィルスの話題ばかり で、街中はスッカラカン。

ショッピングセンターも普段は駐車スペース探してグルグルすることが多いが、駐車場はガラガラ。しかも複数のブランドを経営する大手企業が次々に店舗の一時閉鎖を決めたりで、時間帯によっては街中全体がさながら終末映画のようだよ。

様々な「必須でない」業種・サービスの閉鎖措置により、収入源を失った人々がセンターリンクに長蛇の列、というニュースもつい最近。

日々拡大・強化する規制に不安を募らせる市民も多いのじゃないだろうか。

さてそんな訳で、今回の豪政府によるサポートパッケージは、こうしたCovid-19によって間接的に引き起こされる、健康面での二次的影響を緩和することを目的としたものだ。

外出は控えた方がいいのはわかるんだけど、引き篭もってばかりだとストレスたまるし気が滅入るものだよね。

うちはぬこ様が代わる代わる邪魔癒やしに来てくれる

ミウラは引き篭もり耐性がある(むしろ相性がいい)から問題ないけどね!

病は気からていうし、フィジカルを守るためにはメンタルも大事なのよ

We will get through this crisis by staying together, by supporting each other and ensuring that no Australian, even though we have to be isolated, should have to go through this alone.
つまり、お互い寄り添い合い、助け合いながら、(社会距離とか自主隔離とか諸々で物理的な距離としては人と交わらないようにしなきゃならない状況ではあるけれども)、誰一人としてこの危機を孤独な中で乗り越えるようなことがないようにしないとねってこと。

在宅でのメディケアサポート−全人口対象の遠隔医療

Covid-19パンデミックの中、必須の一次医療サービスへ持続的なアクセスを可能にするために、6億6,900万㌦を投じてすべての人々がメディケア適用の遠隔医療サービスを受けられるようにする。

直接メディカルセンターに行かなくても、電話、FaceTimeまたはビデオ会議などの機能を利用して、GPへの相談、メンタルヘルス治療、慢性疾患管理を受けることが出来る。

またアボリジナルやアイランダーの人々の健康評価、摂食障害を持つ人々への支援、妊娠サポートカウンセリングに加え、高齢者介護施設に入居している患者や、自閉症の児童へのサービスや時間外診療なども含まれている。

これによって、医療従事者、患者の双方共に、感染リスクに不必要に晒されることがなくなり、不安からくる精神面での負担も軽減される。

とはいえもちろん電話や画面越しだけでは解決できないこともある。

こうした遠隔医療サービスでは治療できない患者が、対面でのサービスをきちんと受けられる状態を維持する為に、GPへのバルクビル(Bulk billing)のインセンティブが2倍になる。

お医者さんだってリスクに晒されてる立場なのには変わりはないしね。
この措置は2020年9月まで実施される。

家庭内暴力(以下DV)被害へのサポート

1億5,000万㌦が、DVや性的虐待・暴力を経験している人々を支援する為に提供される。
Covid-19による影響は直接的な健康被害や経済被害だけとは限らない。

積み重なるストレスや不安によってDVを誘発してしまう可能性もあるし、また自宅にいる時間が長くなることは、普段からDVに苦しむ人々にとっては地獄を味わうような機会が増えてしまうことにもなりかねない。

因みにGoogle検索において、検索の増加率がもっとも大きくなったのがDVに関連するもので、過去5年間で75%増加しているそうだ。

この予算は女性と児童に対する暴力を減らすための国家計画に基づくプログラムを促進するためのものだ。

既に被害があるもしくはそのリスクがある家族へのカウンセリングサポートには、加害側男性の素行改善プログラムが短期・中期・長期に渡って用意されている。

あ、これだけだとDV被害にあってる「女性と児童」限定のような感じになってしまうところだけど、もちろんDVを受けている、もしくは暴力を行使してしまいそうだ感じている男性向けのカウンセリングサービス(Mensline Australia)もあるよ。

メンタルヘルスサポート

Photo by Suzy Hazelwood from Pexels
国民の精神的な健康と幸福を支援するための予算として7,400万㌦を投入。

政府はCovid-19のパンデミックや自主隔離時において、いかにして精神衛生を保つかや、子供や家族をどうサポートするか、更なるメンタルヘルスケアへのアクセス方法などを、デジタルメンタルヘルスポータル Head to Health で提供している。

また National Mental Health Commission と連携し、新たに全国コミュニケーションキャンペーンが展開され、メンタルヘルスの維持や家族などが助けを必要とするサインへの認識を高めるための知識の提供や、そのサポートとケアをどこで得られるかなどの情報を提供する。


Beyond Blue は政府から1,000万㌦、メディバンクから追加で投入される500万㌦の予算を受け、Covid-19関連専用のサポートラインを設置。

Covid-19の診断による不安、雇用の変化、ビジネスの閉鎖、経済的な困難や家族からのプレッシャーなど様々な困難を経験している人々の為のサポートラインだ。

更に1,400万㌦が、これまでに前例のない程の受信量の急増を経験している既存の各メンタルヘルスサポートプロバイダーのキャパ増強にあてられ、LifelineやKids Helplineなどがこれに含まれる。

あとは若者の為のサポート機関であるHeadspaceに700万㌦、医療従事者の為のメンタルヘルスサポートと、訪問制限などの規制下にある高齢者をサポートするボランティア育成の為の経済支援としてそれぞれ300万㌦、1,000万㌦が投入される。

社会的弱者へ向けた救援サービス

Covid-19の影響により需要が急増する、緊急支援、食糧援助などを行うチャリティー団体やその他地域団体をサポートする為の予算として2億㌦が投入される。

前例のないこの状況によって、こうした緊急支援サービスへの需要と依存が急激に拡大していることを考慮し、食料や衣服など必要な物資を確保したり、ボランティア含む労働力を補うための措置だ。

まあそんな訳で、みんなも精神衛生面に気を付けながら過ごそうぜ

作業効率とかそういうのを気にしたら負けだ

日本では、特に男性においては失業率の増加と自殺率の増加のグラフはほぼ比例しているとの報告もある。

普段からできればあんまり働きたくはないミウラのような性格の場合はともかく、ビジネスの閉鎖などで突然やることがなくなっちゃったりしてどうしたらいいかわからず不安にかられたりする人もいるだろう。

もちろん現在の感染状況と政府の措置を考慮して、盛大にパーティーをしたりすることは出来ないが、今はネットやスマホといった便利な機器が普及している時代なので、そういった物を活用してお互いをサポートしながら乗り切ろう。



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