7.08.2018

7/08/2018

子どもたちにとって1年で最大のイベント、Cairns Show


さて冬のケアンズは大人から子供まで楽しめる様々なイベントが盛り沢山だが、特に子どもたちが毎年楽しみにしているイベントと言えば、Cairns Show(ケアンズ・ショー)だ。

今年のケアンズ・ショーの開催日は7月18日(水)〜20日(金)で、最終日に当たる20日(金)がショー・デイとなる。

さて今回はこの「ショー」と呼ばれるイベントについてご紹介しよう!

元々は農業祭


この「ショー」とは元々Agricultural Show(農業祭)で、オーストラリアのみならず欧米各地で同様のイベントが開催されている。

農業祭と言うなの通り、伝統的なイベントの内容は、農機具や動物の展覧会、農畜産業に関連したスポーツ競技大会やレクリエーションに加え、家畜の品評会といったものが中心だった。

こうしたイベントは、田舎の小規模な地域に住む人々にとっては重要な生活文化の1つとして、また大きな都市部では人気のお祭りとして親しまれてきた。

現在ももちろん「農業祭」として行われているが、それに加えてShowmens Guildによるサイド・ショーの方がメインのようになっている。

ローラーコスターやメリーゴーランド、観覧車やショー・バッグと言ったものだ。

クイーンズランドでは毎年2月から11月にかけて各地を巡業し、地域によって2-3日間渡ってこの「移動遊園地」が開園するのだ。

またショーが来る地域では、開催日のうちの(通常)最終日が「Show Day(ショー・デイ)」と呼ばれる祝日となり、学校も休みなので、子どもたちにとっては待ち遠しいイベントであることは間違いない。

州内で最大のショーは、毎年8月に州都ブリスベンで開催されるRoyal Brisbane Show(ロイヤル・ブリスベン・ショー)で、10日間にも渡って開催される。

The Cairns Show



ケアンズショーは毎年7月中旬頃に、Cairns Showground(ケアンズ・ショーグラウンド)を会場に3日間にかけて開催される。

通常は水木金の3日間で、最終日に当たる金曜日が、「Cairns Show Day」と呼ばれる祝日だ。

ショーが開催される曜日は地域によって異なるが、ケアンズの場合はそのまま週末を挟むことから、子どもたちも最終日は次の日の学校を気にすることなく、夜まで過ごすことができる。

ケアンズ・ショーのはじまり

丸太の早切り競争。チョップ!チョップ!チョップ!

最初のケアンズ・ショーは1891年の9月に開催された。

The Hall ShowとDivision Hallの2つのセクションに分かれた会場で、様々な展覧会や、牛、豚、家禽などの品評会、伝統的な馬のイベントといったものが行われたそうだ。

現在ケアンズで列車といえば、キュランダ観光鉄道か、週に2,3往復しかしないケアンズ―ブリスベン間の長距離旅客車であるSpirit of Queensland(スピリット・オブ・クイーンズランド)ぐらいしかないが、当時はケアンズ―ゴードーンベール間を頻繁に定期運行する列車がCairns Mulgrave Trumwayによって運営されていたそうだ。

殆どの人々はこの列車を利用して会場まで足を運んでいたそうだが、中には馬や馬車での来場者も珍しくはなかったそう。

1905年の開催時点での入場料は6シリングで、1日1,000人ほどの来場があったそうだ。

因みに1シリングはドル換算で10セントほどだが、当時の経済的な価値でいうと現在の38ドル程に相当するそうだ。

今より入場料が高い!!めっちゃ高い!!

当時のケアンズでは毎年恒例の行事として行われていたわけではないようで、開催年もとびとびだった。

しかしイニスフェイルやマランダ、レイブンゾーといったより人口の少ない小規模な地域ですら、毎年の恒例行事としてショーが開催されていたにもかかわらず、ケアンズにそういった行事がないというのはちょっと恥ずかしい!ってことで、1931年当時の市長であったW A Collinsさんが公聴ミーティングを行い、ショーを復活させるに至った。

Parramatta Park Sports Reserve(現ショーグラウンド)整備し、地元企業のサポートやボランティアも得ることが出た。

当時の経済的な落ち込みとは裏腹に、予想を遥かに超えるスポンサーを得て、現在のショーグラウンドでの最初の開催となったケアンズ・ショーは、地方最大のイベントとして成功を収めた。

現在のケアンズ・ショー


現在のケアンズ・ショーは、ケアンズ最大のコミュニティー・イベントとして、3日間のうちに述べ80,000人近くが来場するイベントとなった。

400以上の地元企業が参加し、ショーで得られた全ての利益は、ショーグラウンドの維持と開発のための費用として使われることとなる。

斧を使って丸太を切る早さを競うWood Chopping Competitionといった伝統的な農業祭の行事から、色とりどりの照明で夜の会場を彩る各種ライド系サイド・ショーまで、会場では期間中様々な催しが1日中行われ、夜の永遠直前には花火も打ち上がる。

入場チケットは前売りがちょっとお得

前売りチケットは今日からErlvilleにあるStockland Shopping Centre(ストックランド)内のショー・オフィス・スタンドで前日に当たる17日(火)まで購入することができる。

1日チケット
  • ディスカウント・ファミリー・パス(大人2人子供2人):$47
  • 大人:$21
  • コンセッション:$16
  • 子供(5-14歳):$11

3日間パス
  • 大人:$58
  • コンセッション:$43
  • 子供:$28

もちろん当日もゲートで直接チケットを購入することができる。

  • ファミリー・パス(大人2人子供2人):$52
  • 大人:$23
  • 子供(5-14歳):$13
  • コンセッション:$18

5歳未満の幼児は入場無料

またストックランドのスタンドでは、前売り券と合わせてサイド・ショーの乗り物チケットも購入することができる。

価格$25で$30ドル分のチケットが購入できるので、乗り物メインで行くならこちも参考に。

当日サイド・ショーに乗りたい場合は、それぞれの乗り場で直接チケットを購入する必要がある。中にはキャッシュ・オンリーのものもあるので注意しよう。

小さなお子さんは迷子対策をして行こう

ストックランドのスタンド、当日のゲート内どちらでも、子供用のリストバンドをもらうことができる。

このリストバンドには連絡先を記入する欄があり、もし迷子になった場合、パトロールの警官がすぐに両親に連絡がとれるようにというものだ。

もちろん迷子にならないようにしっかりと手をつないでおくのが一番だが、何せ当日の会場内は「ケアンズにこんなに人がおったんか!」と驚くほど混雑する。

特にサイド・ショー・アリ―周囲は真っ直ぐ歩くのも困難なほどのすし詰め状態になるので、もしもの時の対応を事前に確認しあい、当日は連絡先を記入したリストバンドを着けるなど、しっかりと対策をしておこう。

続きはまた次回

さてちょっと長くなってしまったので、ケアンズ・ショーのみどころやロイヤル・ブリスベン・ショーについてなど、また次回改めて紹介させていただこうかな。

そうやって自分に記事を書く理由を与えたいだけだけどもね!

なるべくこまめにちゃんと更新するようにね!ね!



Cairs Show (公式)会場のマップも見ることができるよ
Show Hliday Dates(クイーンズランド政府)州内の各ショー・デイが確認できるよ
Showmens Guild Australasia(ショーマンズ・ギルド)サイド・ショーを担う組織だよ

今回通貨の価値換算にあたってお世話になったのは:Measuring Worth.com



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