廃棄物を利用した服飾作家”トラッショニスタ”の見据える未来
こんにちは、ミウラです。生きてるよ!
ケアンズは涼しく過ごしやすい冬の日々もすっかり過ぎ去り、春が来たかと思いきや夏が来るのがちょっと心配になるほどの暑さで日中はホント何もしなくても座ってるだけで汗が流れ落ちるよ!
まあそんなことならエアコン使えばいいんだけど、こうして画面に向かい合う集中力維持のためにも、効率を考えたら俄然エアーをコンディションするべきだとは思うものの、なんかあんまり窓閉めきるのが好きじゃないミウラはなんかあんまり使う気にならない。
作業効率が悪いのはわかってるんだけど!
いつか材料が底を尽きる日が来ることを願って
アーティストであり活動家の”トラッション(Trashion)デザイナー、マリーナ・デブリーズが夢見るのは、いつか彼女の作品に使う為の材料が底を尽きてしまうこと。
つまりそれはビーチからプラスチック、発泡スチロール、缶やボトルにビーチサンダル、マスクにライターに飲み物の蓋といったゴミが捨てられることが一切なくなるということだ。
ちなみに ”トラッション” とは文字通りトラッシュ(trash=ゴミ)を材料としたファッションから生まれた造語で、衣類に限らずアクセサリーやオブジェといったものも含まれる、近代アートのカテゴリーの一つとなっている。
デブリーズはもうかれこれ10年以上に渡って見事な”ビーチクチュール”作品を生み出しており、これまでアメリカや日本、オーストラリアで個展も行われている。
彼女のミッションは不必要なポイ捨てによってビーチや海が汚染されていることに関して人々の意識・関心を高めることにある。そんな彼女の巡回展Beach Couture: A Haute Messが明日(11月19日土曜日)よりCairns Museumで開催される。今回の作品展は ”グロテスクで面白い、かつ考えさせられる” ものとなっているそう。
蓄光プラスチックやポリエチレンを利用したTake-away Queenに、海原をテーマにして青と白のフェイスマスクから作られたガウンのPandemoniumとWhite Trash−使い捨てライターやプラスチックのストローや食器や残骸から作られたドレス。
Cairns MuseumのキュレーターであるDr.ダニエラ・ヴェヴロヴァは、この作品展はデリケートなグレート・バリア・リーフのエコシステムの保存の重要性を理解する地元民やビジネスに大きな反響を呼ぶと見ている。
この作品展は、訪れた人々へプラスチックごみ汚染による問題に関心を寄せる機会を与えるでしょう。
また作品展へ訪れた人々は、美術館のSNSからこうした問題に関するコメントやアイディアをシェアすることができるようになっている。
意見をシェアしたい人は誰でも美術館のアカウント(@cairnsmuseum)をタグ付けするか、#BeachCoutureCMのハッシュタグを使って参加することができます。
またこの作品展では、JCUのスチュアート・ロッキー教授によってこの議題に関する一般講義を無料で提供することになっている。
Plastic Futuresと題されたこの公演は、11月25日金曜日の午後5時半から行われる予定で、トライブッキングのウェブサイト(リンク)から予約することができる。*予約必須
今回の作品展Beach Couture: A Haute Messは、11月19日土曜日から翌年2023年2月25日まで公開される予定だ。
元記事:A trashionista’s vision - Cairns LOCAL NEWS
”トラッショニスタ”マリーナ・デブリーズ(Marina DeBris)
プラスチックごみなどの廃棄物を再利用した作品に焦点をおいた、オーストラリアを拠点に活動するアーティスト。
主にビーチにポイ捨てされたり打ち上げられたりしたゴミを再利用したトラッション作品を多く作り上げてきたアーティストで、海上汚染問題への関心を高めるための活動や、環境保存団体への募金支援、NPOと学校の繋がりを作ることで子どもたちに環境問題に関する教育を広めるといった活動家でもある。
2021年には、300近くにもなるフェイスマスクをビーチから回収したそう。今回展示される作品に使われたものも含まれているんだろうね。パンデミック以降のオーストラリアはマスクの着用規制なんかもあって大量の使い捨てマスクが利用されたしね!
ケアンズでもフェスティバルなんかのイベントで似たようなテーマのドレスを着た人たちが練り歩いてるのをみかけるよね。まあやっぱりグレート・バリア・リーフがより身近なケアンズ民にとっても、海の環境問題は積極的に取り上げられる話題でもあるよね。
こうした環境もんだだけでなく、純粋にアート作品に興味があるだけの人にも目に楽しい作品展だろうから、興味がある方はぜひ足を運んでみてほしい。またCairns Museumではこの他にも作品展やケアンズの歴史について触れられる展示が開かれてるから、まだ行ったことがない人はこの機会に。
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