3.21.2020

3/21/2020
”Social Distancing" のため、ダイニングテーブルは一つおきにしか使用できないようになっている
- HEMINGWAY°S BREWERY

感染症による混乱とそれに伴う経済的影響を踏まえ、カウンシルが地元企業に対するサポートパッケージの内容

ケアンズ市長が続く新型コロナウイルス対策の一環として、企業への支援措置を発表

終末だけどガラガラのケアセン、スッカスカの交通量

先日ついにケアンズでの感染者第1号となる海外からの旅行客についてのニュースが伝えられ、自主的に外出を控える人々がより一層増したこともあって、本日のケアンズ市内は何処もかしこも閑古鳥(スーパーのトイペセクションを除く)が鳴いている状態となった様だ。

聞いたところによると、どうやらラジオなどでも「今週末の外出は控えるように」的なことが流れていたということで、飲食や販売といった客商売を生業とするローカル企業はイースターを目前にして既に風前の灯となっているものも少なくはない。

かくいうミウラもジワジワと時間数を削られているワーカーの1人だ! ヽ(`Д´)ノウワァァァン!!

連日の買い占めによって品出し作業が追いつかず、全国的に大規模な短期雇用拡大を発表した各大手スーパーとは裏腹に、普段はローカルや観光客で賑わうはずのエスプラ周辺の飲食店などでは、一時的な休業やスタッフの数・勤務・営業時間の縮小などが相次いでいる模様。

特に観光業従事者なんかは仕事しようにも相手がいない突然の鎖国状態となってしまったので、連日家でゴロゴロするしかなくなってしまったケースも。(かと思えば逆にオペレーターの方は既に確定していたブッキングの処理に追われまくって腱鞘炎ものじゃろうて…)

そんな訳でカウンシルがローカル企業向けにお助けパッケージを投入!

HPも残りわずか、回復アイテムも入手の目処すら立ちそうにない無理ゲー状態にあるケアンズの各種ローカルビジネスをサポートするため、ケアンズ・カウンシルは昨日(20日)に支援策を発表した。

概要

本日(2020年3月20日)ケアンズ市長ボブ・マニング(Bob Manning)は、続く新型コロナウイルスのパンデミックに対応して、企業を支援し、雇用を生み出すための一連の方策を発表した。
  • 整備作業の予定を前倒しし、今後3ヶ月の間に250万ドルをケアンズのコミュニティに投入する。
  • カウンシルの施設を借りている企業に対しての家賃削減
  • ビジネスに関連する様々な手数料や支払いを3ヶ月延期
  • 屋外ダイニング設備にかかる料金を3ヶ月間(4月から6月まで)免除
  • あらゆる業務手数料の支払期限を延長
  • 水道料金の支払い期限を(企業・住民共に)3ヶ月延期

市長より

この困難な時世の中でコミュニティをサポートするため、カウンシルは迅速に行動した、とマニング市長。

現在、ケアンズの企業が厳しい状態に置かれていることには疑いようがありません。そして、この状況はコミュニティ全体にジワジワと影響を及ぼしています。

こうした新たな対策はすぐさまより多くの金銭を経済に注ぎ、雇用を生み出します。この世界的な異例のイベントを乗り切るために、企業の運営と人々が働き続けられる環境を保たなければなりません。

ケアンズに住むすべての人々に、パニックを起こさないよう強く呼びかけます。個人の衛生と社会距離措置に関するアドバイスを心に留めつつも、出来る限りいつもどおりの生活を送っていく必要があります。

しかし、これは支出をやめる時期ではありません。コミュニティ内におけるお金の循環を維持するためにも、地元で買い物をしましょう。

今後状況が発展するにしたがい、カウンシルは企業や住民へどういった形で支援を提供していくかについて、さらなる話し合いを行っていきます。また、最低限のサービスを提供するための持続的なコストとのバランスも取る必要があります。

経済的な困難に直面している企業や住民は、各々が置かれる状況についてカウンシルに相談することをオススメします。

今回発表されたサポートパッケージをそれぞれもうちょっと詳しく

250万ドルの屋外整備奨励パッケージ

カウンシルは、2020/21の会計年度に予定されていた整備作業費250万ドルを前倒しして投入することを決定。

これにより、樹木のメンテ、縁石や水路の修復、歩道の水圧洗浄作業、公園などのバーベキューやその他のインフラ設備のメンテといった作業が、請負業者や契約作業員によって行われることで雇用機会を作り出す。

作業は4月から6月にかけて完了する予定。

商用施設の家賃削減

スクール・オブ・アーツ(School of Arts)、エスプラ、ボタニック・ガーデンや遊泳プールといった、カウンシルの施設で営業している営利企業は、今月(3月)から今会計年度末までの間の家賃が半額に。

各種手数料の支払いの免除と期限延期

屋外にダイニングエリアを持つ企業においては、それにかかる手数料が4月から今会計年度末までの分が免除される。

また、水道料金や産業廃棄物にかかる料金といったその他の手数料における支払期限も、発行日から3ヶ月先まで延長され、新しい請求書が更新された期日とともに発行される。既存の請求書に関して、企業は記載されている支払期限に3ヶ月を追加する必要がある。

水道料金の支払期限延期

居住者・企業ともに、現在の水道料金の支払期限が3ヶ月先まで延長され、新しい請求書が更新された期日とともに発行される。

これ以前の取り組みについて

今回発表された最新の対策は、2月にカウンシルによって承認された当初の一連のサポート方策に追従するものとする:
  • 2020年5月27日までの固定資産税の支払期限延長。
  • 国際教育および観光部門におけるカウンシル助成金の増加
  • ケアンズ商工会議所がとりしきる ’Keep it in Cairns’ 地産地消キャンペーンに特化した助成金の創設
ちなみに上記内容の原文についてはケアンズ・カウンシルのウェブサイトで読むことが出来るので、今後の状況次第で随時更新されていくであろう新たな対策や方針についてもちょいちょいチェックしてみることをオススメするよ。

Support Package for Cairns - Cairns Regional Council
Cairns Regional Council

みんなで落ち着いてケアンズの経済回してこうぜ

金曜日の午後だというのに中も外も人がまばらなヘミングウェイ。
いつもの賑わいはなく、8時頃にはほぼ空っぽの状態になっていた。

冒頭でも書いたけど、ケアンズで最初の感染ケースに関するニュースが今週半ばに報道されて以来、先週までは割とのん気に構えていたケアンズ民たちも大方が一斉に自粛ムードに突入し、市内もゴーストタウンのような状態となってしまった。

それでもスーパーでは相変わらず、セキュリティの人たちが7-8時までの間入り口でシニア・障害者以外の買い物客が入り込まないよう目を光らせ、8時の一般向け開店と同時にトイレットペーパーコーナーへダッシュして押し寄せるパニック・バイヤーたちの制御に奔走している(それでもまさかの8:02トイペ完売という最速記録更新)。

もちろんこういった無意味な買い占めは論外だし、普通に風邪とかインフルとか引いてんのに、用事もなく不必要に人混みの中を歩き回るとかもってのほかなんだけど、かといってみんながみんなして極端に引きこもるのも今後のケアンズにとって非常に良くないと思うの。

重ね重ね各所から言われているように、ヒステリーを起こさず、日頃から節度のある行動を心がけつつ、いつもどおり馴染みのカフェで一服したりとかして少しずつでも落ち着いてケアンズのローカルビジネスを助けていこうぜって話。

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