4.03.2018

4/03/2018
Photo by Ylanite Koppens from Pexels

新たな発見によってこれまで考えられてきたこの大陸についての知見がひっくり返されそう


人口250人の小さな田舎町での発見によって、これまでこのオーストラリア大陸の成り立ちについて知っているはずだった全てのことを考え直す必要があるかもしてない。

全てはこのクイーンズランド州の北部にあるジョージタウン*で、カーティン大学の研究者たちがジョージタウン内座層と呼ばれる地形を調査していた際、大陸のその他の場所との違いを感じたことから始まった。
*ケアンズから約5時間ほど内陸の地域。

この地で見られる砂岩でできた岩石にどうにも違和感を覚えた研究者たちは、その起源を詳しく探ることにした。

そしてその調査結果は研究者たちを驚かせた。なぜならこの大陸の一角にあたるでっかい塊が、まさかの17億年前にはカナダの一部だったというのだ。

もっと具体的にいうと、これらの岩石は”西ローレンシア大陸”として知られる、現在の北アメリカ大陸中核部に属していたということが、Geologyに掲載された最新の論文により伝えられた。

他のいくつかの大陸から切り離され、世界中を巡り巡ったローレンシア大陸の一部もまたこのオーストラリア大陸のてっぺんで見つかった。

調査によると、超大陸ヌーナ*がバラけ始めると共にローレンシア大陸とジョージタウンの間で亀裂が広がったとナショナル・ジオグラフィックが報じた。こうしてローレンシア大陸の小さな一部が取り残された。
*ヌーナ大陸:North Europe and North Americanの頭文字からつけられた。約19億年前に誕生したとされる超大陸。地球上に誕生した最初の大陸と考えられており、名前の通り北部ヨーロッパと北部アメリカに相当する。


「我々の調査によると、ジョージタウンの岩石は17億年前、この辺がまだ北アメリカ大陸の一部だった頃の浅い海に堆積したものだと考えられる。」とカーティン大学のAdam Nordsvan研究主任。
その後北アメリカから切り離されたジョージタウンは、その約1億年後にきたオーストラリアにあたるマウント・アイザとぶつかった。この出来事は地球上の全ての大陸がヌーナと呼ばれる超大陸を形成するにあたって重要な部分となった。
研究チームはジョージタウンとマウント・アイザそれぞれにおける堆積学と地質年代学の両方の最新フィールドワーク・データを利用することによって、このオーストラリア大陸についての思いがけない情報を明らかにすることができた。
研究員たちは今後もオーストラリア大陸の過去について徹底的な調査を進めていくつもりだ。
この新たな発見は、地球上最初の超大陸であるヌーナ大陸の成り立ちについて理解を深めていくための鍵を握る一歩であり、今後もこの題目はカーティン大学からの多くの専門分野にわたるチームによって進められる。と共同執筆者のZheng-Xian Li氏は言う。


ミウラはジョージタウンにはこれまで2回程行ったことがあるけど、実はあんまり印象がない(ゴメン)。それほどに、ゴールドラッシュの面影をみじんも残さない小さな田舎町だ。とはいえアウトバックのロードトリップでは定番のコースにあって、キャラバンパークやビジターインフォメーションセンターなんかもちゃんとある。

話題が逸れるから詳しくはまた気が向いた時に書くけど、フォーサイスとかアインズリーとか、あの辺の内陸の赤土広がるMiddle of Nowhereをひたすら進み続けるロードトリップは、機会があったらまたやりたい。

Discovery changing everything we thought we know about Australia (Kate Schneider) - news.com.au
Etheridge Shire Council

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