4.03.2020

4/03/2020

週を追う毎に厳しくなる入州管理:QLD政府が州内居住者以外の越境を禁止


改めましてこんばんは、ミウラです。

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QLD州政府はついこないだ州内への移動に対しての規制を強め、NSWからQLDへと繋がるハイウェイ上に関所的なものを設けるなどの措置をとっていた。

まあその結果州境でごっつい渋滞を引き起こしていたわけだが。

社会距離措置や一部事業の営業停止措置など、様々な規制を逐次発行して対策をとっているものの、感染は未だとどまるところを知らず。

そしてその最たる原因となっているのが人の移動

移民大国であるオーストラリアは日本人と比べると圧倒的に海外旅行に出かける人の数と頻度が高い。

なんてったって里帰り=海外旅行ってなもん。

そして(件のクルーズ船なんかも含めて)現在オーストラリア国内で広がっているCovid-19の感染も、元をだどれば海外帰国者、もしくは海外からの来訪者から輸入されたものだ(まあ発生源が海外だから当たり前なんだけど)。

そしてその国際移動の中心地となっているのがQLDのお隣、シドニーがあるNSW州。

現在NSW州内での感染例は、オーストラリア国内で最も多い2298件(2020年4月2日時点)となっている。

そんな訳でこの度QLD州政府は州境の監視をより一層厳しく強化すべく、州内への移動を規制どころかもう一切合切閉めちゃうことにしたようだ。

Queensland Border Restrictions - Queensland Government

原文と詳細は、上記↑QLD州政府の更新に記載されている。

QLD州内への移動には許可証が必要に

Image by Markus Distelrath from Pixabay
この新たな感染拡大防止措置は明日(2020年4月3日)より発効となる。

’No Permit No Entry’

要するに許可がないなら入れてやんねー、ということ。

この措置によって、一部の例外を除くFIFO(Fly-In-Fly-Out)労働者のQLD州への越境が制限されることとなる。

国際線によって海外からQLD州内着便の場合

こちらは既に連邦政府により定められている通り、市民権を持つオーストラリア人と永住者およびその直接の家族のみが、オーストラリアへの入国を認められている。

海外からの帰国者はもれなく所定の場所で14日間の隔離対象となり、これに例外はない。

QLD州外から(陸路・空路・海路問わず)越境する場合

QLD州内居住者および”規制対象外”とされた者のみの越境が許されている。

そしてこの規制対象外の場合においては、越境に際して必ず”Queenland Entry Pass”(QLD入域パス)を取得している必要がある。

これまでは越境の度に、1組ずつそれぞれ越境の目的に関する質問や、自主隔離の説明などをしなければならず、陸路では州境の渋滞がニュースに取り上げられていたが、明日からはこの許可証がそれに取って代わる。

また仮に居住者や許可書を持っている場合でも、過去14日以内に海外から帰国した場合や、国内の特定のエリア(感染数が多いとことか)へ滞在していた場合には、その都度14日間の自主隔離が言い渡されることとなる。

規制対象外となるのはいわゆる”必須の”サービスおよび事業に従事する場合

QLDにとって欠かせないサービスを提供する事業の従事者は、州外居住者であっても許可証がある限りは今回の規制が免除される。
  • 国内/州内セキュリティ
  • 必須医療サービス
  • 救急サービス
  • 食品を含む運送業
  • 重要設備の修理・メンテナンスや重要インフラ事業従事者
  • 土木建設・マイニング・発電・農業関連産業
  • 連邦・州・自治政府の職員、もしくは契約労働員でQLD州に入る必要がある場合
上記の事業に従事する労働者で、QLD州に入域する必要があるなら、コチラから入域パスの申請を行うことが出来る。

やむを得ない事情がある場合や、以下の場合にも温情的措置によって入域が許可される。
  • 介護者/庇護を必要とするものの親族や関係者
  • 必須の医療サービス・治療を受けに行く場合や、末期患者の訪問
  • 州外の全寮制の学校に通う生徒で、学校が休校となっている場合
  • 家庭裁判や仮釈放/釈放などといった法的な処置に従ってQLDへ越境する必要がある場合
これらに当てはまる場合も、上記のリンクよりパスの申請を行うことが出来る。

州境に住んでると割と頻繁に出入りするよね?

もちろんそういった地域に住んでいる場合は、学校や仕事など、これまで通りに生活することが出来るので心配はいらない。

またこの場合は、従事している仕事が”必須サービス”である必要もない

逆の場合も然りで、QLD州居住者で州境の地域に住んでいながら、NSW・NT・SAへと学校や仕事の為に越境するのにも制限は設けられていない。

ただし必要以上に長期に渡ってQLD州内に滞在する場合はまた別の話となるので、その時にはパスの申請が必要となってくるので注意しよう。

FIFOワーカーについての条件といった詳細はここでは省かせてもらうことにして、気になる方や実際FIFOワーカーとして行ったり来たりする必要がある人は、最初の方に乗っけた州政府のアップデートを参照して欲しい。




QLD州内は、本日(2020年4月2日)の時点で835件、Cairns and Hinterland Region(北はモスマン、南はタリー、西はグレイドンまでを含むエリア)では24件(内19件がケアンズ自治区エリア)の感染ケースが報告されている。

オーストラリア国内全体での感染件数は、5133件となった。




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