オーストラリア南東部に寒冷前線襲来

ケアンズはようやく安定した過ごしやすい天気がやってきたところ

ケアンズもここ数日は朝晩の気温がググッと下がり、温かい飲み物が身にしみる。また日中も乾燥した空気の影響で日陰では風が冷たく、なんならちょっと肌寒く感じるぐらいの気候が続いている。

夏（雨季）のあいだ湿度激高でムシムシと不快な暑さが続くファー・ノースにとって、冬（乾季）はイベントも目白押しの素敵な季節だ。

とはいえ、熱帯地域にとっては冬が最も過ごしやすい季節ではあるものの、大陸の南部に下ればこの季節は本格的な冬らしい冬がやってくる。今年はラ・ニーニャとエル・ニーニョの転換期と予想されることもあり、各地で不安定な気候が続いているが、大陸南部も例に漏れず、夏の熱波によって各地で最高気温の記録を突破したかと思えば、今週は寒波の到来で一気に冷え込むようだ。

強風と大雨がビクトリア、タスマニア、ACTを直撃

寒冷前線が強風と、山頂には雪を運んでくる予報 - weatherzone

オーストラリアの気温は今朝、一部の地域で氷点下にまで下がり、強風が吹き込んできている。ビクトリア、タスマニア、ACTの広範囲では、週の初めに強風とかなりの雨が予想されている。

冬の第2週目には、季節的な寒冷前線がオーストラリア南東部を通過し、水曜日までにシドニーに北上すると予測されている。Weatherzoneの予報士は、タスマニアの一部では火曜日の朝に125km/hに達する破壊的な風が吹く可能性があり、月曜日から水曜日にかけて累計で40～80mmの雨が降ると予測している。

寒冷前線による影響と警戒事項

一部の地域には警報も出されている模様 - BoM

月曜日の夜には、冬の寒さと強風が相まって、タスマニア中部および東部では体感温度が氷点下にまで下がった。 メルボルンでは火曜日の朝、強風と雨に見舞われ、メルボルン空港では体感温度が-0.5度、風速72km/hの突風が記録された。

南東部のニューサウスウェールズ、ビクトリア州のギプスランドの一部、タスマニアのほとんどの地域では、強風の警報が発令されている。また、南オーストラリア州南東部の地域でも強風警報に注意が必要だ。

気象局は羊の牧場経営者にも警戒を呼びかけており、寒さ、雨、強い北西風にさらされることで子羊や羊が失われるリスクがあると警告している。

Weatherzoneによると、ビクトリア州とニューサウスウェールズ州は火曜日と水曜日に寒冷前線の影響を最も強く感じると予測されている。ビクトリア州の沿岸部および高地地域、特に火曜日の朝のメルボルンの一部および水曜日にはシドニーの沿岸地域も影響を受ける可能性がある。

気象局によれば、NSW南東部を火曜日と水曜日にかけて激しい寒冷前線が通過する。水曜日にはゴールドコーストとサンシャインコーストも強風が予想されている。

寒冷前線は、スキーシーズンの気候的な不調な開幕後にアルプスリゾートにかなりの降雪をもたらす。Weatherzoneは、アルプスで1500メートル以上の高さに15〜25センチの雪が降ると予測している。タスマニアの山頂部では約550メートルまで30センチの降雪が予想される。

そんな訳で、メルボン、シドニー、タスマニアを含めたオーストラリア南東部、南部にお住まいの皆さんは、今日明日は特に外出の際には強風と寒さにお気をつけて！

Australia weather: Winter cold front brings rain, wind to southeast corner on Tuesday - news.com.au

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