悪魔の彗星、再び地球に接近!皆既日食と同時観測も!?
夜空に輝く緑と赤、青い尾を引く「悪魔の彗星」
「悪魔の彗星(Devil comet)」 と呼ばれる珍しい彗星が、まもなく地上からでも肉眼で観測できるようになるらしい。この彗星は正式名称を12P/ポン・ブックス彗星といい、71年ぶりに太陽に接近している。
めったにお目にかかることの出来ないこの彗星は、カラフルな「しっぽ」を持っていることで知られている。
12P/ポン・ブックス彗星は、4月21日に太陽に最も近づく近日点を迎える。さらに驚くべきことに、この彗星は来月の皆既日食とほぼ同時期に地球に接近するため、日食中に観測できる可能性もある。
「悪魔」と呼ばれる理由
12P/ポン・ブックス彗星は、燃え上がりやすいことで知られている。
ぐるぐると回転する彗星周囲の領域は緑色と赤色に輝き、その後ろには長い青色の尾を生み出すことがある。そしてこの燃え上がりによって彗星は角のような馬蹄形に見えることがあり、これが「悪魔の彗星」という愛称の由来となっているそう。
この彗星は1812年にフランスの天文学者ジャン・ルイ・ポンスによって最初に発見され、その後、1883年にアメリカの天文学者ウィリアム・ブルックスによって再発見された。
そもそも彗星って何なの
彗星とは、太陽系内を楕円軌道で周回する小さな天体であり、主に氷、岩、そして塵で構成されている。彗星は通常、太陽に近づくと加熱され、その表面からガスや塵が放出され、尾を形成する。この尾は太陽光によって輝き、地球から見ることができる。
彗星の多くは、太陽から遠く離れた冥王星のような外縁天体の領域で形成され、数百年から数万年かけて太陽の周りを一周している。
彗星は太古から人類の観察の対象となっており、その姿はさまざまな文化や宗教に影響を与えてきた。彗星の出現はしばしば吉兆や災いの予兆とされ、歴史的には重要な出来事の前触れと考えられることもあった彗星は、現代の天文学では、彗星は太陽系の形成や進化に関する貴重な情報源と見なされている。
いつから見えるの
現在、双眼鏡や望遠鏡を使えば、夕方早い時間にうお座の方向に彗星を観測できる。 専門家によると、まもなく肉眼でも見られるようになるようだ。
「悪魔の彗星」は、4月下旬から5月上旬にかけて最も見頃を迎えると予想される。 日食と同時観測が実現するかどうかは、天候や観測場所などの条件に左右されるが、夜空を彩る美しい彗星を見逃さないようにしよう。
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