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3.01.2024

オーストラリアで約100万人の女性が抱える健康問題

エンドメトリオーシス:理解と支援の必要性


オーストラリアでは、ほぼ100万人の女性がエンドメトリオーシスという病気に苦しんでいる。 これは、糖尿病と同じくらい一般的な病気にも関わらず、専門家はうまく対処できていない。

エンドメトリオーシスは、子宮内膜が子宮の外に成長してしまう状態で、この組織が体の中の別の場所に付着してしまう。これにより、激しい骨盤の痛みや不妊などの問題が引き起こされる。

治療法はまだ確立されていない。

エンドメトリオーシスとは?

子宮内膜は、毎月生理の周期に合わせて増殖し剥がれ落ちる組織だが、エンドメトリオーシスになると、子宮内膜と同じような組織が子宮の外にできてしまう。 この組織が卵巣、卵管、腹膜などに付着し、痛みや不妊などの問題を引き起こす。

エンドメトリオーシスの症状

  • 骨盤痛:生理痛が酷い、排卵痛がある、性交痛があるなど
  • 不妊:卵管が塞がれたり、卵子の質が低下したりする
  • 月経異常:月経量が異常に多い、月経期間が長いなど

他にも、便秘や下痢、疲労感やひどい腰痛 といったものがある。

多くの女性が抱える問題にも関わらず、適切なサポートを得られずにいる

多くの女性が医師に助けを求めても、十分なサポートを受けられないことがある。調査によると、半数以上の患者が医師に無視されたり、奇妙なアドバイスを受けたりしている。

因みにミウラもこれには心当たりがありまくる。

この病気に苦しむ女性は、診察時間が短く、選択肢が限られている。手術を受けるか、避妊薬を服用するか、といった選択しかなく、多くの女性が診断を受けるまでに長い間待たされている。これは、医師や専門家がこの病気についてよく理解していないためだと言われている。

エンドメトリオーシスは、女性の健康問題に関するタブーが原因で、認識、資金、研究が不足している。この病気の症状や影響について、より多くの人々が理解する必要がある。また、医師や研究者がこの病気に対する意識を高め、適切なケアを提供するための努力が必要だ。政府や医療機関は、エンドメトリオーシスに関する教育や支援プログラムを充実させることが重要であり、女性がこの病気について知識を持ち、適切な治療を受けられるようにするために、資金やリソースを提供する必要がある。

エンドメトリオーシスに苦しむ女性が、より良い生活を送れるようにするためには、社会全体が協力して取り組む必要がある。この問題に対する理解と支援が増えれば、多くの女性が苦しみから解放され、健康的な生活を送ることができるだろう。

女性自身による健康問題へのタブー意識


女性の健康問題に対するタブー
とは、月経、性交、妊娠、出産、更年期など、女性の身体や性に関する話題を、恥ずかしい・不潔なものとして扱い、隠したり、語らないようにする社会的な風潮のことを指す。

日本を含めてアジア圏では特に、この風潮がつよい文化的背景を持っているように思う。

しかしこうした風潮が、女性の健康問題への理解不足を引き起こし、必要なサポートを得るのが困難な状況を作り出している。恥ずかしさや罪悪感から医療機関を受診することを躊躇し、自覚症状があるにも関わらず必要な治療を受けずに、不安やストレスを抱えたまま過ごしている女性も多いだろう。

オーストラリアでは日本に比べると、啓発キャンペーンなんかも積極的に感じる(GPだけじゃなく公衆トイレなんかにはほぼ必ずポスターとかがあるし、検診促進のお知らせも届く)ものの、女性自身の根本的な意識改革と知識の普及が重要だろう。

ほぼ10年近く前の話になるが、実はミウラも思い当たるフシがある。

元々10代の頃から生理不順があったのと、母も若い頃から同様に生理不順を持っていたこともあり、それまでは特にオオゴトに思ったこともなかったものの、一時期症状が酷くなった。当時はストレスに起因するものだろうかと思ったが、念のためGPへ受診。

尿検査や血液検査、ウルトラサウンドも中も外もやったけど、結局原因がわからず、
GPから産婦人科へのリファレンスが出される
同じ検査をもう一周したのち、ホスピタルへのリファレンスが出されるも、数ヶ月のウェイティング・リストに放り込まれる
→ ホスピタルで予約時間から更に1時間以上待たされた後、たかだか10-15分程度の問診で「とりあえず各検査受けてから次の診察やるわ」と帰される
各種検査と問診(ほぼ毎回同じ質問の繰り返し)のループを3ヶ月毎に繰り返す

を、2年間も無駄に繰り返した挙げ句結局原因がはっきりとしないまま、ミウラさんはなんかもうめんどくさくなって諦めましたとさ。

まさに今回の記事で指摘されている通りの経験をしたわけだけど、当時はミウラ自身にもそういった知識がなく、(痛みはあるしめんどくさいものの)生活上と仕事上致命的な問題があるわけでもなかったので、めんどくささの天秤が圧倒的に受診の方に傾いたまま現在に至っている。

とりあえず今のところの対処としてはピルの接種をしばらく続けて周期の安定と症状の緩和を測る→ピルをやめて自然周期に任せる→症状が戻ってきたらまたピルの接種を開始する、みたいな感じでやっている。

結局のところ今の時点では対処療法ぐらいしかないからねー。

ミウラはこうしたことに対するタブー意識は全くと言っていいほどないものの、積極的に情報を収集して知識を得ることをしなかった(門外漢は中途半端な知識を付けない方が、ヘタな自己判断を招かないと思っている)ので、エンドメトリオーシスに関する情報にたどり着くまでかなり放置したよね。

自己判断であらぬ方向にすすんで悪化させるのは良くないけど、GPなどの第三者に相談する際に自身の理解力を深くするためにも、こうした問題を忌諱せずに向き合っていくのは大事だと思う。

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