タウンズビルのディーラグンにある自宅で毒蛇に咬まれて死亡した足場職人のAaron Bryant (46) さん写真:寄稿 出典:news.com.au |
隣人によって当時の詳細が明らかに
昨日の記事で伝えた通り、今週の木曜日(4月19日)にタウンズビルに住む40代の男性が、世界で2番目に危険な毒蛇として知られるイースタン・ブラウン・スネークに噛まれて死亡するという事件が起きたわけだけど、今日のニュースで当時の様子が明らかになったよ。
被害にあったのはタウンズビルに住むAaron Bryantさん、46歳。
被害者の隣人であるBrett Boggsさんが、木曜日の午後に彼の隣人を襲った悲劇の一部始終について語った。
Aaronさん(46)は約1.5mの毒蛇に手を噛まれた。彼とその妻が、家の床下に入り込んだヘビを追い出そうとした際の出来事だった。「健康的で、働き者なとてもいい奴だった」とBoggsさんは彼について語った。Bryantさんはあまり気に留めていなかった様子だったが、Boggsさんはもしそれが茶色いヘビだった場合は、毒蛇である可能性が高いと知っていた。
BryantさんがBoggsさんちのドアを叩いた時、「それは間違いなく毒蛇だ」と伝えたものの、Bryantさんは近所に住む他の人が「多分ツリー・スネイクだろう」と言っていたこともあり、あまり気にした様子ではなかったという。
イースタン・ブラウン・スネークによる咬み傷は痛みを伴わない
ほとんどの人はこういった毒をもつ生物に攻撃された場合、その直後から激しい痛みに襲われると思いがちなんじゃないだろうか。
これは昨日の記事にも書いたんだけど、イースタン・ブラウン・スネークによる咬み傷は直後には痛みを伴わない。そしてそのせいで手遅れになるケースが非常に多いのだ。
毒が体を巡り症状が現れるまで、その危険性を自覚しないからだ。
今回のBryantさんも同様で、会話があってから数分後、別の隣人が助けを求める女性の叫び声を聞いて駆けつけた。
Boggsさんも急いで駆けつけたところ、床にうずくまり呼吸困難な状態にある隣人の姿を発見し、CPRを開始した。
「その時はもう恐怖しかなかった。頭で考えてる様な時間すらなかったから、ただ(CPRを)やるしかなかった」とABCに語った。National Coronial Information System(全国検死情報網)(NCIS)によって2017年3月に出された統計によると、2000年から2016年までの間に35人が毒蛇に咬まれた事によって死亡し、その
うちの23人または65%がイースタン・ブラウンによるものだという。
また研究論文の著者であるメルボルン大学オーストラリアの毒物研究部門のRonell Welton博士によると、被害のうちの半分が、ヘビを捕まえようとした際に起きているとのことだ。
「人々は不用意にヘビを捕まえようとしないこと、そして適切な応急処置の方法とCPRを学ぶことを促進するべきです」と彼女は言う。
またBoggsさんは、
こんなにあっという間に起こるとは思っても見なかった。まだ(この衝撃的な事実を)実感できてないんだ思う。とTownsville Bulletinに語った。
ちなみにこういったヘビたちは普段ネズミなんかを食べて生きてると言うこともあって、人々の残飯なんかを狙ってネズミが多く住む住宅街なんかにも住処が広がっている。
ヘビたちは暗くて狭い隙間とかが好きだから、庭に降り積もった落ち葉や積まれた廃材なんかは特に要注意だ。いらないものならスッキリ捨てて、なるべく蛇の隠れそうな場所を作らないことも対策のひとつだよ!
Snake bite victim’s fatal error - news.com.au
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