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4.25.2018

ANZAC Dayと呼ばれる祝日について

4月25日はANZAC Day(アンザック・デー)


٩( ᐛ )وごきげんよう、ミウラです。

オーストラリアって、州ごとに設定された祝日とかもあって、祝日そのものが結構多いんだけど、明日4月25日は、オーストラリア、ニュージーランド、クック諸島、ニウエ、サモア、トンガ共通の祝日となる、ANZAC Day(アンザック・デー)と呼ばれる日だ。

ケアンズがあるQLDももちろん祝日何だけど、そもそもアンザックって何ちゃらほいな人もいると思うので、今回はテスト前夜に歴史の授業の復習だ!

ANZAC(アンザック)て何のこと?

このANZACとはAustralia and New Zealand Army Corps(オーストラリア・ニュージーランド軍団)の略で、オーストラリアとニュージーランドからの志願兵によって組織された軍団のことだ。

第一次世界大戦において、イギリス軍の指揮の下、いつくかの戦線に参加した。
第一次世界大戦が勃発すると、1924年中にカナダ海外派遣軍と同様にイギリス本国を支援するために、オーストラリアおよびニュージーランドからも兵員を派遣することとなった。当初名称は’オーストララシア軍団’(Australasian Army Corps)であったが、ニュージーランドの反発により、’オーストラリア・ニュージーランド軍団’(Australia and New Zealand Army Crops)となった。略称は’A & N.Z.A.C.’GAまず用いられ、短くANZACも使用された。
オーストラリア・ニュージーランド軍団 - Wikipedia

ANZAC Day(アンザック・デー)は何のため?


このアンザック・デーと呼ばれる4月25日は、第一次世界大戦において、上記のオーストラリア・ニュージーランド軍団(ANZAC)がトルコのガリポリに上陸した日だ。

「ガリポリの戦い」(The Gallipoli Campaign)として知られるこの戦いは、オーストラリア・ニュージーランド軍団を含めた連合軍が、オスマン帝国の首都であるイスタンブールの占領を目指して行った上陸作戦で、オーストラリアとニュージーランドにとっては初めてとなる本格的な海外遠征だった。

約8ヶ月にも及んで展開されたこの上陸作戦の中で、8,700名以上の兵士が命を落とし、20,000名近くが負傷した。

その内、ガリポリ上陸の当日だけでも死傷者は2,000名以上に上った。

アンザック・デーは、このガリポリの戦いにおいて勇敢に戦ったアンザックの兵士たち、および第一次世界大戦当時国家のために身を捧げた人々を讃え、追悼する日として、1916年に正式に制定された。

現在では、第一次世界大戦で遠征に参加したアンザック兵たちだけではなく、様々な戦争や紛争において国家に身を捧げた全ての兵士たちに追悼を捧げる日となっている。

で、ANZAC Day(アンザック・デー)は具体的に何をするの?

Dawn Service

アンザック・デーの朝は早く、まずは早朝のDawn Service(ドーン・サービス)と呼ばれる追悼セレモニーから始まる。

Dawn(ドーン=夜明け)と呼ばれる通り、薄暗い日の出前から人々が集まり、献花をし、1分間の黙祷を捧げたりする。

脱線してしまうので、ここでは詳しい説明は省くけど、この夜明けの時間帯というのは、兵士たちにとって非常に重要な意味を持っており、第一次大戦の後、帰還した兵士たちによって始まったささやかな儀式は、時とともにアンザック・デーの一般的な記念式典の形式となった。

また夜明けの時間帯はガリポリの戦いにおいて兵士たちが上陸した時間帯でもある。

Service Parade

ドーン・サービスが終わると、地域によってはその後RSL(Returned and Sevices League=退役軍人慰安施設)とかでアンザック・デー・ブレックファーストをしたりする。

そして多くの地域でサービス・パレードが行われる。
サービス・パレードはベテランやディガーズと呼ばれる退役/現役軍人やその家族などによるマーチだ。

日本人であるミウラはアンザック・デーの日は家でおとなしく過ごすことにしてるんだけど、数年前にテレビで(どこの地域だったか忘れたけど)”最後のDiggar”がマーチに参加していたのを見たのを思い出した。左胸につけたたくさんの勲章が印象的だった。  

ちなみに右胸に勲章をつけている人を見たら、それは代理参加の家族だ。

マーチの後は、改めて記念式典が行われる。

100 years of ANZAC

第一次世界大戦における最初のアンザックが結成されてから、かれこれ100年が経過した。  

オーストラリア政府は2014年から今年2018年にかけて、移動展覧会といった、100周年を祝うプログラムが行われている。  

一番近い日付のものだと、今年の5月1日で大西洋の戦い(the Battle of Atlantic)から75周年を迎える記念式典がキャンベラで開催される予定だ。

見学や式典参加は慎みを持って

時々ネットの旅行案内とかで、「アンザック・パレードを見に行こう!」みたいなのがあったりするんだけど、上記の通り、’パレード’とはいえ別にお祭りがあるわけでもないので、マーチを見に行ったりする際にもきちんと礼節を守って参加しよう。  

ちなみに現在でこそ親日的な雰囲気あふれるオーストラリアだが、第二次世界大戦中は日本とは敵国であり、日本軍は唯一オーストラリアを攻撃した国でもあるので、ベテランの中には日本人に対していい感情を持っていない人たちももちろんいる、というのも忘れないでおこう。

ケアンズでのANZAC Day(アンザック・デー)

ケアンズのアンザック・デーの日程は以下の通り:

Dawn Service
5:30~ エスプラネードの慰霊碑前  

Ecumenical Church Service
8:15~ セント・モニカの大聖堂  

Service Parade
10:00~ マーチはフォガティ・パークを出発してエスプラネードを進み、ミニー・ストリートを経由してモンロー・マーティン・パークランドへ  

Commemoration Service
10:30頃~ マーチがモンロー・マーティン・パークランドへ到着後、記念式典が開始される

パレードに伴うケアンズ市内においての交通規制

スペンス・ストリートからフローレンス・ストリートにかけてのエスプラネード 3:00 ~ 12:00

ミニー・ストリートからフローレンス・ストリートにかけてのグラフトン・ストリート 9:00 ~ 12:00 (2:30 ~ 12:00までパーキングも全てカウンシルによりリザーブ)  

エスプラネードからグラフトン・ストリートにかけてのフローレンス・ストリート 9:00 ~ 12:00

詳しくはケアンズ・カウンシルの該当ページで。  
アンザック・デー100周年については☞100 YEARS OF ANZAC



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